2014年4月28日月曜日

クウェー川鉄橋




カンチャナブリの市街地をぶらぶら散歩していると、一人のソンテウのおっちゃんに声をかけられました。



私は、大抵客引きをしている運転手は相手にしません。



何故なら、タイの都市圏の多くでは客引きをしている運転手は、客を目的地へ届けて運賃を稼ごうとしているのではなく、免税店や風俗店に連れて行くことで得られるバックマージンで稼ごうという魂胆が裏にある人が多いからです。



決して、それが悪だとは思っていませんが、そういう運転手の場合は他には行きたくないから目的地にだけ連れて行ってくれと頼むと、通常の運賃の相場より高い値段をふっかけてくる事がほとんどなのです。



カンチャナブリもそういう運転手ばかりなのかと思い、無視して通り過ぎようと思いましたが、この運転手は以外と流暢な日本語で話しかけてくるのです。



運 「どこに行きたい?」



と聞いてくるので、目的地は告げず、



私 「何も考えていない。ノープランだ。」



と日本語で答えます。



すると、



運 「動物園、滝、博物館、どこ行きたい?」



と聞いてきます。



意外にも、普通の観光地ばかりを言ってくるではないですか。



そして・・・



運 「橋はどうだ?橋には行ったのか?」



と聞いてきたので、



私 「そうだな・・・。橋には行ってみたいが・・・。」



と答えます。



勿論、クウェー河鉄橋は最初から行きたい場所だったので悩む必要はないのですが。



運 「100Bで連れて行ってやる。」



と言われます。



大抵、目玉となる観光地へ行こうと思うと、200Bだとか300Bだとか吹っかけられる事が多いのですが、カオマンガイと同じく低料金です。



私 「行って、戻ってきて、 その値段か?」



と聞いてみると。



運 「もちろんだ。」



と返してきます。



これは、想定より安い料金です。



往復で100Bとなれば、片道50Bですからね。



バスターミナルからクウェー河鉄橋までは焼く5キロ弱の道のりですので 、何かしらの交通機関に頼らなければなりません。



カンチャナブリでの相場がわからない以上、この値段よりきっと安くもできるのでは無いかという思いもありましたが、とりあえず少し考えるフリをして、じゃあ仕方ないからその値段でもいいよという演技をして交渉成立としました。



想定より安いと思ったからと言って、ここでの相場がさらに安いものだとした場合、「安い!嬉しい!」という感情を出してしまうと、その後この地域での相場が高騰してしまう可能性がある為です。



あまりに酷い値段交渉をするのも良くないですが、かといって幾らでも払うという考えも良くないと私は考えています。



東南アジアの国では、現地人価格・外国人価格というものが存在します。



実際に売られている商品にも値段をアラビア数字で記述してあるものとは別に現地文字の数字で別途記述してあり、外国人はアラビア数字価格で料金を支払い、現地の人は現地文字で書かれた価格で料金を支払うなんていうこともあるのです。



私は、価格設定の無い乗り物の交渉などの場合は、現地語が喋られるわけでもない明らかに外国人なわけですから、現地人価格まで下げる無理な交渉はせず、外国人価格の最低ラインで交渉できるように心がけています。



それがその地域の将来の価格相場を極端に変動させない方法だと信じているからです。







ソンテウに乗り込みます。



パタヤじゃ、滅多にあり得ない貸切ソンテウです!



ソンテウを貸し切って一人で乗るなんて、昨年秋のチェンマイ以来無いですねー。



ソンテウが走り出し、風が入り込むと涼しいです。



乗り合いの客を拾うためにトロトロ走るソンテウと違い、ビューっと飛ばしてくれる為あっという間に目的地に到着しました。



時刻は、12:15。



運転手は、私を降ろすと



「30分ナ」



と言って、小道にソンテウを寄せました。







その駐車場から見える、鉄橋です!



戦場にかける橋のラストシーンにて、見事な橋が架かっている事に驚き、橋を爆破しようとシアーズ中佐達が隠れている場所辺りでしょうか。







そこから見える対岸。



橋を爆破するための起爆スイッチを巡る争いがあった辺りですねー。







クウェー鉄橋前の広場です。



電車の通る時間以外は、ここから実際に鉄橋の上を歩いて渡る事ができます。







私は高所恐怖症ですが、この橋はそれほど高さはありませんでしたし、意外としっかりとした作りでしたので普通に歩いて渡るのに恐怖は感じませんでした。







本物の電車ではないですが、観光客向けに遊園地のアトラクションのような電車が、本物の電車が通らない時間帯に橋の上を何度も往復しているようです。







渡り切った先に続く線路は、森の中に向かっているようですね。



イギリス兵がクウェー河マーチを口笛吹いてやってきそうです。









30分も時間があれば、のんびり食事をしたりするのでは無ければゆっくりと橋や景色を見られます。






川の水はタイの田舎特有の茶色い土の色ではなく、綺麗な川の色です。



一通り見て、大満足で戻りソンテウに乗って元のバス停近くまで戻ってきます。



戻って来てから、約束の100バーツを渡すと名刺を渡されました(笑)








もし、日本人でカンチャナブリに来る人がいるなら、電話してくれたらどこでも案内してくれるそうです。



その後、まだ時間もあったので、休憩目的で冷房が効いていそうなレストランに入りました。



お腹は減っていなかったのでドリンクのみの注文のつもりが、他のお客さんが注文していたタイ料理が美味しそうだったので、ついつい注文してしまいました。










パッガパオとヤムウンセンです。



小奇麗なレストランで外国人向けかと思いましたが、味はしっかりタイ人向けの火を吹く辛さの料理でした!







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